キッチングッズの中で欠かせないアイテムといえばラップですよね!
ラップは薄くて丈夫で食材を包むのにとても便利なものですが、実はリサイクルが難しくて、プラスチックごみの課題になっているものの一つです。
プラスチックごみを減らすために、「蜜蝋(ミツロウ)ラップ」を試してみませんか。蜜蝋(ミツロウ)ラップのメリット、デメリットをそれぞれご紹介します!
蜜蝋(ミツロウ)とは
蜜蝋(みつろう、Beeswax、Cera alba)は、ミツバチ(働きバチ)の巣を構成する蝋を精製したものをいう。引用:Wikipedia「蜜蝋とは」
蜜蝋(ミツロウ)は、ミツバチが巣を作る時に、お腹にある”蝋腺”という器官から分泌した蝋(ロウ)のことで、別名ビーワックス(Bees wax)とも呼ばれています。元々は蝋(ロウ)は透明ですが、分泌後に花粉や排泄物などがどんどん混ざっていくことで黄土色になります。
蜜蝋(ミツロウ)は太陽熱を利用した陽熱法か加熱式によって採取され、蝋(ロウ)を取り出した後に、付着物を取り除いた後に精製していきます。精製前には蜂蜜のような甘い香りがしますが、精製してしまうと匂いがかなり少なくなってしまいます。
1匹の働きバチが一生かかって作る蜂蜜の量はわずかティースプーン一杯にも満たないといわているので、蜜蝋(ミツロウ)を採取できる量もとても限られています。
※参考文献:みつばち健康科学研究所:https://www.bee-lab.jp/
蜜蝋(ミツロウ)の特徴
蜜蝋(ミツロウ)は約62~65℃の熱を加えることで柔らかくなり、室温で固まるので加工しやすいのが特徴です。
蜜蝋(ミツロウ)の成分には動物の油脂である「ワックスエステル」が含まれていて、「ワックスエステル」は人間の皮脂にも含まれている成分です。油脂が含まれているので保湿力が高く、口紅やクリームなどの化粧品に使われることも多いです。
その他にも絵の具やワックス、ガムなど色々なものに蜜蝋(ミツロウ)は使われています。
蜜蝋(ミツロウ)ラップとは
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「蜜蝋(ミツロウ)ラップ」は、サステナブルやエシカル消費の関心の高まりから、プラスチック消費を減らすためにラップの代わりに使えるアイテムとして注目を集めています。
蜜蝋(ミツロウ)ラップは、コットンなどの布にミツロウや植物性オイル、天然樹脂を染み込ませて作ったものなので、環境にも優しいです。
ラップと同じように野菜や食材を包んだり、食べかけのフタ代わりにも使えたりと、アイディア次第でさまざまな使い方ができるのが魅力です。
蜜蝋ラップのメリット
繰り返し洗って何度でも使える
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使い捨てラップは多くても2、3回使用すると使えなくなってしまいますが、蜜蝋(ミツロウ)ラップは使用後、水洗いして、陰干しをしたら何度でも使うことが出来ます。
使う頻度や扱い方にもよりますが、だいたい半年~2年ぐらいは使えるそうです。
一生ものではありませんが、蜜蝋(ミツロウ)ラップを使う事でゴミの量も減らせるので、環境にも優しいですよね。
柄が可愛いから使うたびにテンションが上がる
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蜜蝋(ミツロウ)ラップは透明のラップとは違い、カラフルなものや柄の付いたものなど可愛いデザインのものが多く販売されています。
可愛いものがキッチンにあるだけで料理が楽しくなりそうですよね!テーブルの上に出しっぱなしでも、お部屋がオシャレな雰囲気になるのも嬉しい。
お皿変わりにも使える
蜜蝋(ミツロウ)ラップは手の平の熱で形を変えられ、冷めると固まるのが特徴です。
なので、公園やキャンプなどアウトドアにもめちゃくちゃ使えます!
折り紙を折るようにして器を作れば、お菓子やおつまみを入れるお皿代わりに早変わり!
折るのも面倒くさいという方は、そのまま敷くだけでもOK!
帰りは折りたたんで持って帰れるので、ゴミも荷物も最小限に抑えられますよね。
天然の抗菌性と適度な通気性
蜜蝋(ミツロウ)には天然の抗菌性が適度な通気性があるといわれています。水分量をほどよく調整してくれるおかげで、食品のおいしさと鮮度を保ってくれます。
環境に優しい
蜜蝋(ミツロウ)ラップは、コットン、ココナッツオイルやホホバオイルなどの植物性オイル、木の天然樹脂など天然素材から出来ています。
お役目が終わった後は、燃やすと生物分解されて土に還るので環境に優しいのも魅力的。
蜜蝋ラップのデメリット
熱と酸に弱い
蜜蝋(ミツロウ)ラップは熱に弱いので、熱いお湯で洗ったり、食洗器や電子レンジ・オーブンは不向きです。
また蜜蝋(ミツロウ)ラップは柑橘系の果物(レモン、パイナップル)など酸性の強いものはNGです。酸がミツロウを溶かしてしまう恐れがあるので、使用は避けましょう。
肉・魚に弱い
お肉・お魚など菌が繁殖しやすいものもおススメはできません。
蜜蝋(ミツロウ)ラップは熱に弱く、熱湯消毒ができない為、避けた方がベター。
また洗浄力の強い洗剤でゴシゴシ洗えないので、油ものなども避けた方が良いでしょう。
ベタつき気になる人もいる
蜜蝋(ミツロウ)ラップは油脂なので、触った時のベタつきが気になる人がいるかもしません。
特に夏場は蝋(ロウ)が柔らかくなりやすいので、ベタつきが強く感じるかも。
使っていくうちに馴染んでいきますが、慣れるまではちょっと違和感を感じるかもしれませんね。
中身が見えない
カラフルで柄が可愛い蜜蝋(ミツロウ)ラップですが、透明のラップとは違って冷蔵庫を開けてパッと見たときに中身が見えないのも良し悪し。。
「何を包んでいたっけ?」と、イチイチ開けて確認しないといけないのが面倒臭い時も。。
赤ちゃんにはNG
厚生労働省の発表ではハチミツは1歳未満の赤ちゃんにリスクが高い食品です。
1歳未満の赤ちゃんは乳児ボツリヌス症のリスクが高い為、蜜蝋(ミツロウ)ラップは100%安全とは言い切れないと思います。
赤ちゃんがいる家庭の使用は、年の為避けた方が良いでしょう。
参考文献:厚生労働省「ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000161461.html
蜜蝋ラップを試してみよう
SuperBee(スーパービー)
SuperBeeのエコラップは、GOTS認定100%オーガニックコットン生地、持続可能な方法で収穫されたミツロウ、オーガニックココナッツオイル、そしてゴールデンツリーレジンを使用して手作りされたエコラップで。
3つのサイズがセットになっており、初めてエコラップを使うという方も使いやすいサイズ展開です。カラフルな柄がとっても可愛いので、これで食材を包むだけでテンションが上がりそうですね!
abeego(アビーゴ)
カナダで生まれのビーズワックス「Abeego(アビーゴ)」は、麻とオーガニックコットン、蜜蝋(ミツロウ)、ホホバオイルでできた100%天然素材のエコラップです。
飽きの来ないシンプルなデザインなので、お部屋にも馴染みやすく、派手なものが苦手という方も取り入れやすいです。
acowrap(アコラップ)
acowrap(アコラップ)のエコラップは、岐阜県のミツバチの巣から採取した蜜蠟ベースのオイルとオーガニックコットンを使って作られてた国産の天然ラップです。
独特な美しい色合は奄美大島紬の泥染を行う、金井工芸の天然染色によって染められたものです。
一般的な蜜蝋(ミツロウ)ラップは四角い形のものが多いですが、acowrap(アコラップ)は丸い形をしています。四角いものよりも丸い形の方が、お皿の蓋としてフィットしやすく使いやすいです。
包みたいものや、使う用途によって形を変えてみるのも良いですね。
まとめ
今回蜜蝋(ミツロウ)ラップを始めて知ったという方も多いと思います。
馴染みがないものは、使うのに少し抵抗がありますよね。
でもプラスチックごみが地球に与える問題が深刻になっている今、日常で使うものを私たちは改めて見直していくべきなのかもしれません。
その上で、自分が取り入れやすいものからチャレンジしてみましょう。
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