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海のゴミを減らすために私たちにできることって何だろう

海のゴミ減らす為にできること 家でできること

海のゴミ減らす為にできること

スーパーで個包装されている商品やペットボトルの飲み物など、私たちの身の周りには便利なプラスチック製品で溢れています。

軽くて便利なプラスチックですが、今このプラスチックゴミを少しでも減らそうという動きが広がっています。

”生活していく中でプラスチック製品は一切使わない”というのは難しいと思いますが、無理なく、プラスチックゴミを減らす方法を考えてみませんか。

私たちの身の周りはプラスチックだらけ!?

私たちの生活はほぼプラスチック製品で成り立っています。

コンビニやスーパーで売られている商品のほとんどが、プラスチックの袋や容器に包まれていますよね。それ以外にもスマホや電子レンジなどの電化製品、自動車や飛行機などの乗り物、スポンジやラップなどのキッチン用品にもプラスチック製品が使われています。

毎日着るお洋服だってそうです。
プラスチックと同じ合成繊維(ナイロン、アクリル、ポリエステル、ポリウレタンなど)が含まれているお洋服が溢れています。

私たちの生活には欠かせないプラスチックですが、実はそのプラスチックが海へ及ぼしている影響がとても大きいのです。

2050年までに魚の量よりプラスチックの量が多くなる!?

プラスチック問題SDGs

プラスチックが海へ及ぼしている影響とは、一体どうゆうものなのでしょうか。

1950年以降、日本で生産されたプラスチックの量は83億トンを超えており、その内の63億トンがゴミとして廃棄されています。1人あたりのプラスチック容器の廃棄量は、アメリカに次ぐ多さですが、国土や人口の差からしても日本の廃棄量がいかに多いか想像できますよね。

では、廃棄されたプラスチックは、一体どこへ捨てられているのでしょか。

環境省が発表した「プラスチックを取り巻く国内外の状況(2018)」によると、回収されたプラスチックゴミの約80%が埋め立てられるか海へ投棄されています。その内リサイクルされているプラスチックはわずか9%だけ。

このペースのままいくと2050年までには

• 120億トン以上のプラスチックが埋立・自然投棄される
• 海の中のプラスチック量が、魚の量以上に増加してしまうという

というデータが予想されています。

説明をする人
サス子
魚よりプラスチックの量が多くなるなんて、これはショックですね。

海に流れていくプラスチックの量

プラスチック問題SDGs

海へ投棄されたり、海へ流れたプラスチックのことを「海洋プラスチック」と呼びます。

環境省が発表した「海洋プラスチック問題(2016)」によると、日本では年間6万トンものプラスチックゴミが、海に流れていることが分かりました。これは世界で30番目に多い量だとか。

「30番目って結構下の順位じゃない?」

と、思われた方もいると思いますが、このランキングでは1位から4位までは全て東アジアの国が独占しており、捨てられたペットボトルは日本製のものが多いという結果が出ています。

例え日本が30番目だとしても、日本製のゴミが海で溢れかえっていると考えると他人事ではありませんよね。

何でプラスチックゴミが海に流れていくの?

プラスチックゴミが海に流れてしまう原因は何でしょうか。

その原因の一つとして、ポイ捨てされたり、放置されたゴミが雨や風によって飛ばされたゴミが、川に落ちて、海に流れてしまうパターンです。

海に流れ出たプラスチックゴミは、風や潮の流れで遠くまで運ばれたり、そのまま海の底へと沈んだりしています。

その他にはシャンプーや洗顔料、歯磨き粉などに含まれるマイクロビーズや、衣類の合成繊維から洗濯によって流れ出るマイクロプラスチックなどが、排水溝へと流れ、下水処理場で処理しきれずに海へと流れ出てしまう場合があります。

マイクロプラスチック問題

プラスチック問題SDGs4

最近ではこの海洋プラスチック以外に、「マイクロプラスチック」というのも、問題視されるようになってきました。

マイクロプラスチックとは、直径5ミリ以下に砕かれた小さなプラスチックのことです。このマイクロプラスチックには「一次マイクロプラスチック」「二次マイクロプラスチック」の2種類に分けられています。

一次マイクロプラスチックとは

一次マイクロプラスチックとは、何か製品を作ったりする時に使用する、微小なサイズで製造されたプラスチックのこと。

【一次マイクロプラスチックが含まれている主な製品】
・スクラブ系の洗顔料
・歯磨き粉
・ボディシャンプー

お風呂などで使った水は、この一次マイクロビーズを含んだ洗顔料やボディーソープと共に下水道へ流れていくのですが、現在一次マイクロビーズを除去できる高性能な下水処理施設は非常に少ないです。

本来なら下水場で水をきれいにしてから川や海に流すのですが、一次マイクロビーズはそのまま流れ出てしまうのです。

二次マイクロプラスチックとは

二次マイクロプラスチックとは、製品が雨や波、紫外線などの自然環境で劣化し小さく砕けていったプラスチックのこと。

この二次マクロプラスチックは北極や南極でも観測されているほど、世界中の海へと広がっています。二次マクロプラスチックは自然分解されるに約4~500年かかると言われており、深海へ沈んた二次マクロプラスチックはどんどん蓄積されていっています。

海の中にゴミが残り続けたらどうなる?

  • 海の生き物がエサと間違って誤飲・誤食してしまう
  • 海の生き物の体にゴミが絡まり、死んでしまう恐れがある
  • 魚貝類が健康に育たない
  • プラスチック成分を含んだ魚を食べることで起きる人体への影響
  • 自然の景観を損ねる

私たちはプラスチックのゴミを、少しでも減らすことを考えなければいけませんよね。

プラスチックゴミを減らす為に始められること

マイバックを持とう

海を守ろう1

レジ袋の有料化が進み、マイバックを持つ方が随分増えましたよね。

マイバックを持つことで、無駄なレジ袋を少しでも減らしましょう。
小さなことですが、少しずつ積み重ねることでプラスチックゴミを減らすことに繋がるはずです。

今はマイバックはマチの広いものから、肩にかけられるタイプなど、様々な大きさや形のものが販売されていますよね。自分のライフスタイルに合わせて、上手く活用していきましょう。

マイボトルやマイストローを持ち歩こう

カフェなどで頼んだドリンクのカップやストローは、飲み終わるとすぐにゴミ箱に捨てしまいますよね。

一回使用しただけでずぐに捨ててしまうのって、エコじゃないですよね。

マイボトルを持参すると、割引サービスを受けれるカフェなどもありますので、積極的に活用してみましょう。

シャンプーや洗剤は詰替えを買うようにしよう

シャンプーや洗剤は詰替えを買うようにしてみましょう。

詰替え用だと、容器も小さいので、プラスチックゴミの削減にも繋がりますよね。

不織布マスクを変えてみよう

一般的な不織布マスクも、ほとんどがプラスチック由来の科学繊維で出来ています。

毎日マスクが手放せない今だからこそ、繰り返し洗えるマスクや、コットンマスクなどに変えてみるのも良いかもしれません。

使い捨てカイロを止めてみよう

寒い時期に手放せないアイテムといえば「カイロ」ですよね。
一般的な使い捨てカイロは外側の袋はプラスチック製で出来ています。やはり寒い時期に毎日使うものだからこそ、環境に優しいものを選びたい者。

繰り返し使える充電式やオイルタイプなど、使い捨てではないカイロも沢山出ています。

キッチンスポンジを変えてみよう

毎日使うキッチンスポンジも、ほとんどがプラスチックで出来ています。
使用していると繊維がこすれて、プラスチックの微粒子が下水から海へ流れていってしまうのです。

プラスチックスポンジは安くて使いやすいですが、木綿100%のふきんやコットンたわしなどに変えてみるのもおススメです。

ムーミンの形が可愛いセルロース100%のスポンジは、木の端材から取り出した繊維素で出来ており、土に埋めれば100%生分解する天然素材です。見た目が可愛い上に環境にも優しいのは嬉しいですね。

使い捨てラップを変えてみよう

使い捨てラップもほとんどが一回使ったら、捨ててしまいます。
「ラップなんて薄いし、捨ててもそんな大した量にはならないんじゃない?」と思いがちですが、チリも積もれば山となる!

タップもシリコン製のものやみつろうラップに変えたり、ガラス瓶やステンレス製の容器に移すだけでもプラスチック削減に繋がりますよ。

竹製の歯ブラシを使ってみよう

海を守ろう

プラスチック製の歯ブラシを使っている方は多いと思いますが、竹製の歯ブラシに変えてみるのも良いかもしれませんね。

竹製の歯ブラシは、プラスチック製の歯ブラシに比べて値段も少し高く、普及率もまだ低いですが選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか。

固形石鹸に変えてみよう

シャンプーやボディーソープは、詰め替え用を購入している方も多いと思いますが、固形石鹸に変えてみるのもおススメです。固形石鹸は詰替え用のボトルが必要ないし、包み袋も小さいのでゴミの量もコンパクトですよね。

ニュージーランド発のナチュラルビューティーブランド「ethique(エティーク)」は毎年世界中で廃棄される800億本のプラスチック製ボトルの代替品として、ボトルを全て固形のバーに変えることで、プラスチックごみを減らす努力をしています。また虐待フリー、ビーガン、フェアトレード、また注文ごとに1本の木を植える植樹など、多くの持続可能性の取り組みを行っています。

ボディーソープ以外にも、シャンプーやコンディショナー、クレンジング、そしてまた犬用のシャンプーまで幅広く商品を展開しています。環境のことを考えて原料はココナッツオイル、米ぬか油、オリーブオイル、サトウキビなどを使用。

可愛いカラフルなパッケージはプレゼントにもオススメです。

シリコン製の月経カップにチャレンジしてみよう

生理用のナプキンやタンポンも、プラスチックで出来ています。1回の生理が約5日間、一日約5枚のナプキンを使う場合、1年間に5×5×12=300枚のナプキンを使用しています。女性の生理期間は約40年ほどと言われているので、女性が生涯使うナプキンの量は300枚×40年=12,000枚!!

一人につきこれだけの生理用ナプキンやタンポンが捨てられてると考えると驚きですよね!

シリコン製の月経カップは、発展途上国での支援活動の一つでもありますが、これから生理用品を買う時に選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか。

まとめ

私たちの生活になくてはならないプラスチック。

プラスチックはとっても便利なものですが、このままいくと海も、海の中の生物も、そして私たち人間にも影響が及びます。これからの私たちの生活も守りながら、海を守ること。

明日から、少しずつでも一人ひとりが出来ることから【SDGs】に取り組んでいきましょう。

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