全国にある美容室の数
突然ですが、全国にある美容室の数はどれくらいあるかご存知ですか?
厚生労働省が発表した「令和元年 生活衛生関係施設数の年次推移」によると、令和元年における全国の美容室の数は25万4422店舗、理容室は11万7266 店舗にも及ぶとか !
これだけ多くのヘアサロンがあるということは、その分カット後の髪の毛やカルテなどのゴミ、カラー剤やシャンプーによる環境への影響なども多いはずですよね。。
少しでもゴミを減らしていけたらいいですよね!
ヘアサロンで出来るエシカルな取り組み
雑誌やカルテを電子書籍に変える
お客様とのカウンセリングの時に必要な紙カルテや、カラーやパーマの待ち時間に読む雑誌などを「ペーパーレス」にすることで紙の無駄遣いを減らしてみましょう。
紙カルテの場合、印刷や保管場所をコンパクトに出来るメリットがありますよね。また雑誌も何冊も同じ雑誌を用意しなくても良いですし、電子版なら文字のサイズを変えられるので便利です。
お客様にとっても、文字が大きくできるのは有難いですよね!
オーガニックカラーやヘナカラーを取り入れよう
老若男女問わず、オシャレにヘアアラーは欠かせないですよね。
カラー剤も植物性のオーガニックやヘナなど、髪の毛だけでなく環境に優しいものを取り入れてみるのも良いでしょう。
ですが、日本では現在、『オーガニックカラー』の基準がありませんよね。
極端に言うと、、、
オーガニック成分がカラーの中に1%でも入っていたら『オーガニックカラー』と言える状況なので(1%だと普通のカラーとほぼ同じ)、オーガニックやヘナを取り入れる時はしっかりと確認するようにしましょう。
使い終わったカラー剤の容器はリサイクルへ
美容室では毎日、沢山のカラー剤が使われ、使い終わったチューブが廃棄されています。
全国の理美容サロン合わせて約37万店舗が、仮に毎日カラー剤を廃棄していると考えたら、その廃棄される数も想像するだけで凄い量になりそうですよね。。
廃棄されるアルミ製のチューブを買取業者に買い取り、そのお金で車いすを購入し、地域の社会福祉協議会や介護施設へ寄付する活動をしている「BBリサイクルパートナーズ」を初め、ヘアカラーチューブの回収でゴミ削減&環境保全を目指す「株式会社M・Gプロジェクト」など、気軽に参加できるものもありますので、ぜひ利用を検討してみましょう。
使い終わった薬液をチューブからしっかりと絞るなど、団体によって送る方法が違うので、それぞれのHPで確認してくださいね。
小さなことかもしれませんが、積み重ねることでゴミも減って、社会貢献もできるって素敵ですよね。
BBリサイクルパートナーズ https://bbrecycle.jimdofree.com/
株式会社M・Gプロジェクト http://www.myg-p.com/
ヘアドネーションを利用してみる
切った後に髪の毛が、誰か為になるのって嬉しいですよね。
ヘアドネーションとは、病気や事故などで頭髪を失った子供の為に、寄付された人毛で医療用のウィッグを作り、プレゼントする活動のことです。
でも、ただ髪の毛を切ったものを送れば良いというわけではありません。
・髪の毛の長さは31cm以上
・髪の毛が完全に乾いていること
・切り口を輪ゴムでしっかりまとめていること
・髪の束は同一人物ごとにまとめること
ヘアドネーションを送るにはいくつか条件を満たす必要はありますが、送りたい先の団体のHPをしっかりチェックしてから送るようにしましょう。
ゴミを減らすだけでなく、誰かの為になるっていいですよね!
Japan Hair Donation & Charity : https://www.jhdac.org/
Hair Donation Project : https://hairdonation.hero.or.jp/hair/
つな髪 : https://www.organic-cotton-wig-assoc.jp/flow
電球はLED電球に、エアコンは定期的に掃除を
ヘアサロンは電気も空調も、1年中フル稼働ですよね。
電球をLED電球に変えるのも良いでしょう。
LEDは一般的な電球に比べて40,000~50,000時間持つ長寿命電球と呼ばれており、1日に10時間使用して、約10年ほど持つ計算になります。
また定期的にエアコンのクリーニングを行うことも大切です。
エアコンが汚れていると、効きが悪いだけでなく、ほこりやカビの発生にも繋がります。エアコンのクリーニングを定期的に行うことで、電気代も節約できるだけでなく、CO2の削減にもつながります。
サービスで出すドリンクもフェアトレードやオーガニックの飲み物を
カラーやパーマの待ち時間にサービスで出すドリンクも、フェアトレードやオーガニックのものを選んでみましょう。
でもフェアトレードやオーガニックのものの見極め方が分からないという方もいるはず。
フェアトレードやオーガニックのもの見極める認証マークがあるので、いくつか覚えておくと商品を購入する際、見分けやすいので覚えておくといいでしょう。
いくつかマークを知っておくと、商品を選びやすいですよね!
有機JASマーク
「有機JASマーク」とは、厳しい審査をクリアした農産物、飲料、加工食品にだけを表示することが認められているマークです。有機JASマークは、左側の円が「太陽」、右側の繋がっている円が「雲」、そして真ん中が「植物」をイメージしており、このマークがない農産物、畜産物、加工食品には「オーガニック」や「有機」などの表示を付けることは法律で禁止されています。
レインフォレスト・アライアンス
「レインフォレスト・アライアンス」とは、国際的な非営利環境保護団体として1987年に設立され、現在までに世界70カ国以上が活動に参加しています。森林や生態系の守り、土壌や水の安全性や働く人たちの労働環境など、厳しい基準を満たした農園のみに与えられるマークです。
国際フェアトレード認証ラベル
「国際フェアトレード認証ラベル」とは、その原料が生産されてから、輸出入、加工、製造工程を経て、完成品となるまでの各工程で、国際フェアトレードラベル機構が定めた国際フェアトレード基準が守られている事を証明しているマークです。現在までに日本、欧州ほぼ全域、オーストラリア、北米、ニュージーランドなど世界30カ国以上に広がっています。
シャンプーは環境にやさしいものを選ぼう
環境負荷が高いと言われる石油系の合成界面活性剤によるシャンプーや、プラスチックボトルによる海洋プラスチックのゴミもとっても問題になっていますよね。
毎日多くのお客様のシャンプーするヘアサロンにとって、これは他人事ではありません。
その排水された水は下水道等を通り、河川や海に流れていきますが、下水道処理場では十分に取り除くことができない汚れは、そのまま河川や海に流れてしまいます。河川や海には沢山の生き物が生息しているので、その汚れが流れてしまうと、生き物たちがどうなってしまうかは安易に想像できますよね。。
なので、シャンプーもヘアカラーと同じく、できるだけ環境に負荷のかからないものを選ぶようにしましょう。
・植物由来成分など環境に配慮した原材料
・動物実験なし
・動物由来成分を使用しないヴィーガンなもの
・リサイクルプラスチックのボトル
イタリアのヘアケアブランド「DAVINES(ダヴィネス)」
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1993年に北イタリアの小都市パルマで誕生したヘアケアブランド「Davines(ダヴィネス)」
Davines(ダヴィネス)は、“美・持続可能性・幸福”の3つブランドコンセプトを掲げており、サステナビリティ活動でも高い評価を得ています。
ボトルはリサイクルプラスチックやバイオベースのプラスチックを多く採用し、外箱にはFSC認証の資材を使用し、接着剤の使用を極力控えてリサイクルがしやすいように作られており、オシャレなデザインだけでなく、環境に配慮されているのも嬉しいですよね。
また一般のお客様用だけでなく、サロンにも仕入れることは可能です。
イタリアのオーガニックコスメブランド「OWAY(Organic Way)」
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1948年にオーガニック先進国イタリア・ボローニャで創業したオーガニックコスメブランド「OWAY (Organic Way)」です。
製品は自社運営している農園で、化学肥料や農薬を一切使用せず、自然に配慮した農法で植物を使用。ボトルにはサイクル可能なガラス瓶などを採用し、使用するプラスチックの量を99%削減。さらに、動物実験しない、不要な梱包材は使用しないなど、サステナブルにも力を入れています。
2004年にヘアケアシリーズを発売してから、現在までに世界72カ国のサロンで愛用されており、オシャレな見た目だけでなく、環境にも配慮したヘアケア商品です。
HP : https://sites.google.com/view/owayjapan/home?authuser=1
Instagram : @oway.jp_officia
まとめ
いかがでしたか。一つ一つは小さなことかもしれませんが、毎日積み重ねればきっと大きな力となるはずですよね。出来そうなことから、始めてみましょう!