サーファーたちにとって、「海」は人生そのもの。
波の質が良く、キレイな海で自然を感じながら滑る瞬間は、とてもリラックスできて、最高のひと時。
しかし今、サーファーたちが愛する海はゴミで溢れようとしていて、彼らの心を痛めています。
環境省が発表した「海洋プラスチック問題(2016)」によると、日本では年間6万トンものプラスチックゴミが海に流れており、これは世界で30番目に多い量です。
しかしこれはほんの一部の話で、海にはプラスチックゴミだけでなく、空き瓶や粗大ゴミの不法投棄など、海に漂う「漂流ごみ」、海底に溜まった「海底ごみ」、そして浜辺に打ちあげられた「漂着ごみ」など、ゴミの問題が深刻化しているのです。
このまま海のゴミが増え続けていくと、2050年までには120億トン以上のプラスチックが海に溢れ、魚の数よりもプラスチック量が増加するといわれています。
海を愛する3人の女性が立ち上がった
左から代表理事を務める 小池氏、理事を務めるプロサーファー 須田さんとプロボディボーダー 大原さん
この現状を何とかしようと、2021年10月、世界で活躍する女子プロサーファー&ボディボーダーが中心となって、海を守るための活動を行う「NPO法人サーフアンドシー(Surf and Sea)」を設立。
「whitebuffalo」で代表を務める小池秀美氏が代表理事を務め、JPSAグランドチャンピオンのプロサーファー須田那月さんと世界チャンピオンのプロボディボーダー大原沙莉さんが中心となって活動する「サーフアンドシー(Surf and Sea)」は、ビーチクリーンやワークショップ、講演会などを定期的に開催し、海を守るためにできることは何かを考え、実行できるような活動を広げています。
また、サーファーの育成やサーフィン・ボディボードのプロ大会など開催し、女性のプロの活躍の場を広げ、賞金や収入の格差や、社会的地位の向上にも力を入れています。
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アップサイクル:シーグラスアクセサリー
その活動の一つとして、ビーチクリーンの際に拾い集めたシーグラス(ガラス片が波に揉まれて丸くなったもの)を、アクセサリーへとアップサイクルし、販売されています。
ゴミや不要となったものに手を加え、新しいアイデアや発想によって新しい価値を吹き込み別のものに生まれ変わらされること。
曇りガラスのよう優しい色合が特徴の「シーグラス」は、もともとは廃棄されたり、浜辺には打ちあげられたガラス片。しかし自然によって削られたガラス片は、一つとして同じ形がないため、その美しさから「海の宝石」とも呼ばれています。
そのシーグラスで作られたアクセサリーは、ピアスやネックレスなど日常使いできるものばかり。
ちょっとしたプレゼントにもおススメです。
アクセサリーは「Makuake」で購入可能
アクセサリーの売上はビーチクリーン活動費や、アクセサリー製作費に使用されます。
■Makuake購入サイト
https://www.makuake.com/project/seaglass/
ECサイトは現在準備中で、22年の1月頃には公開予定。
アップササイクルの商品を購入、使用することで環境問題を知ってもらうキッカケを目指しています。
『一人でできることは小さくても、大勢が集まれば大きな力になる。環境のような身近で大切な問題こそ、誰もが気軽に行動できるよう、楽しい活動の場を作っていきたいと思います。』- 代表理事 小池秀美氏 -
私達は「海を守る」といえば、環境問題や海の生物を守ることだけに目を向けがちですが、海に寄り添って生きている人たちも大勢いるのです。
その人達のことも考えて、私達は何をしていくべきなのかを考え、行動していかなければなりません。
スタートしたばかりの「サーフアンドシー」
海を知り、海を愛する彼女たちだからこそ伝えられるものがある。
そんな彼女たちの活動にこれからも注目していきたいです。
(サーフアンドシー)
HP : https://surfandsea.org/
Instagram: @npo_surfandsea_
Facebook : NPO法人Surf and Sea
TEL : 06-6260-5101
メール : info@surfandsea.org