仕事でもプライベートでも、
人間関係や将来への不安など悩みは尽きないですよね。
そんな尽きない悩みに、知らず知らずストレスが溜まり、ちょっと心が疲れてしまったアナタ。
そんな時は本を読んでみてはいかがでしょうか。
本には疲れた心を癒してくれたり、悩みを解決するヒントが見つかるかもしれません。
今回は気軽に読めて、人生のヒントになるような本をご紹介します。
世界でもっとも貧しい大統領ホセ・ムヒカの言葉 [ホセ・ムヒカ]
2012年6月、環境が悪化している地球の未来について話し合うために、ブラジルのリオデジャネイロで国際会議が開かれました。世界中から集まった各国の代表者は、順番に意見を述べていきましたが、中々良い案が出ないまま、会議が終わる時間が迫っていました。
そして、南米の国 ウルグアイの番になり、演説の壇上に立ったムヒカ大統領。国際会議の場にノーネクタイ・質素な背広で現われたムヒカ大統領は、世界でいちばん貧しいと言われる大統領。そんな、ムヒカ大統領の演説に、初めは小国の話だと関心を示さなかった各国の代表者たち。しかし演説が終わると、会場に大きな拍手が沸き起こるのだった、、
人口350万が住む南米 ウルグアイ。
その小さな国の大統領であるムヒカ大統領は、自身の給料のほとんどを貧しい人のために寄付し、大統領の公邸には住むことを拒否し、町から少し離れた農場で奥さんと暮らしています。
農場では花や野菜を作り、古い愛車を自ら運転して、大統領の仕事に向かうのです。
そんな大統領のことを、国民は親しみをこめて「ペペ」と呼んでいます。
世界で一番貧しいと言われている大統領が、考える本当の豊かさとは何か。
これからサステナブルな社会や未来を目指していく上で、私達に大事なことを教えてくれる1冊ではないでしょうか。
「私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。幸せになるためにこの地球にやってきたのです。人生は短いし、すぐ目の前を過ぎてしまいます。命よりも高価なものは存在しません。」
-ホセ・ムヒカムヒカ-
あしたも、こはるびより。: 83歳と86歳の菜園生活。はる。なつ。あき。ふゆ。[つばた英子]
愛知県のニュータウン50年暮らす、几帳面な修一さんと、手先が器用だけどちょっとズボラな英子さん夫妻。
83歳と86歳の2人が、玄関のないワンルームの丸太小屋で暮らしながら、庭で野菜を育て、換気扇のない台所で料理をし、テーブロクロスも毎日欠かさない。
お互いをいたわり、足りない部分は補いながら、2人で慎ましやかに暮らす日々を追ったエッセイ。
元建築家の津端修一さんと、英子さん夫婦の日常生活を追ったエッセイ。
高齢の2人にとって家庭菜園といえど体力が必要。
それでも自宅の庭を「キッチンガーデン」と称し、工夫しながら暮らしを楽しむ様子は、私達が年齢を重ねて行った時の人生の楽しみ方のお手本になる1冊です。
「野菜を育てているつもりでも、案外、人間が育てられているんじゃないかしらと思いますよ」-つばた英子ー
ハニオ日記 [石田ゆり子]
女優・石田ゆり子さんが2016年から始めたインスタグラムに投稿してきた、愛猫や愛犬との日常を、全3巻にまとめたものです。
5匹の猫と1匹の犬と暮らす彼女。その猫たちの中の一匹である、茶トラの”ハニオ”の視点で語られた、お母さん(石田ゆり子)や仲間達との暮らしは、多くのファンの心を掴んでいます。
この本のテーマは「目に見えない時間」
時間というのは誰もが平等に流れていくもので、その中で一瞬一瞬の小さなことを積み重ねていくことが、時間を描き出す手段だと信じていると語る石田ゆり子さん。
動物を飼うということは、可愛いだけではなく、何が合っても一生看取るまでお世話をする覚悟が必要。命を預かるという勇気と覚悟を持ちながらも、石田ゆり子さんの優しく、くすりと笑える言葉選びは、読む人の心をじんわり温めてくれます。
この本の印税は全て保護犬、保護猫たちのために使われるとのことで、レンタルではなく購入して手元に置いておきたい本です。
「日々は続いていく。悲しみも喜びも飲み込んで。そして今日も朝日は昇るのです」-石田ゆり子-
アロハ・スピリット 笑顔の幸則 [カミムラマリコ]
内容
ハワイの大自然や古代からの神々、祖先からの知恵を、小林弘枝さんの可愛いイラストと共に分かりやすく教えてくれる1冊。
ハワイのものは、とても“シンプル”。
大人になると、物事を難しくひねらせて、とにかくややこしく考えがち。
でも実は、難しく、複雑にしているのは、自分だった。
もう一度、keiki(子供)のふりをして、人生を違う視点で見直してみるのも大切です。
遠い昔、日本人もハワイの人も、同じ”ムー大陸”からやってきたと言われています。
そして、同じスピリットを持ち、知恵を共有していました。
ハワイのものは、とても“シンプル”。
ハワイスピリットには、私達が忘れかけていたシンプルに生きるヒントを教えてくれています。
「あなたが自分の人生を自分らしく生きる事」ーカミムラマリコー
つみきのいえ [加藤久仁生]
内容
海面上昇で沈みゆく街で、家を積木のように、どんどん積みあげながら一人で暮らしているおじいさんがいた。
ある日、おじいさんはお気に入りのパイプを海中へと落としてしまう。
パイプを拾うためにおじいさんは、海の中に沈んだ。家の中を潜っていく。
そして下の部屋に進むごとに、家族との思い出がよみがえってくるのです。
アカデミー短編アニメ賞を受賞した「つみきのいえ」
海面上昇で沈みゆく街というのは、今の地球温暖化にも通ずる内容ですが、人の人生というのは、家を建てるように一つひとつ積み木を重ねていくようなもの。
誰もが海に沈んだ町のように、命はいつしか消えゆくものだけど、思い出は決して消えゆくものではなく、自分の心の中にあり続けるからこそ、前を向いて今日も生きていけるのです。
今を積み重ねていくことの意味を教えてくれるような1冊です。
パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら [著 中島 たい子 ・ 絵 イザベル ボワノ]
内容
毛玉のついたセーターでも、なぜかおしゃれに見える。掃除は週1なのに、なぜか雰囲気がいいお部屋。手間をかけていないのに、驚くほどおいしいお料理。
30代そして40代、年齢を重ねていくごとに、これからの人生ちょっと不安だったけど、叔母ロズリーヌが教えてくれた、フランス流・毎日を楽しむ「風通しのいい」暮らし方。
人生は何事もほどほどが、軽やかでいいのだ。
著書 中島たい子さんが、フランス・パリで暮らす実の叔母から学んだ楽しみながら暮らすコツを、日本でも人気のパリ在住のイラストレーターイザベル・ボワノさんのイラストと共に軽やかに綴ったエッセイ。
何事もほどほどに、そこそこに。
自分軸で生きることが、パリ流の風通しのよい生き方。
年齢を重ね、これからどう生きていこうか悩む人のヒントになりそうな1冊です。