サステナブルの取り組みは、ファッション業界でも広がっています。
ファッション産業がもたらす環境負荷はとても大きいといわれていて、環境省は2020年12月~2021年3月の4カ月間を対象に衣服がもたらす環境への影響を調査によると、服1着作るのにペットボトル約255本作れるだけのCO2が排出されていたり、浴槽約11杯分(約2300ℓ)の水が使われていることが分かりました。
環境省のホームページで私たちが取り組める行動を分かりやすくまとめてくれているので、ご紹介しますね!
■環境省_サステナブルファッション
https://www.env.go.jp/policy/sustainable_fashion/
毎年捨てられる衣服の量がスゴイ!!
家庭から手放される衣服の量は、年間で約75万トンにも及ぶといわれ、その内の約50万トンがごみとして廃棄されています。
廃棄された衣服のうち再資源化されるものは、たったの5%(約2.5万トン)しかなく、残りの95%(約48.4万トン)は焼却・埋め立てられます。
焼却・埋め立てられる洋服は、平均すると1日あたり大型トラック約130台分にもなるというから驚きです。
もし、この焼却・埋め立てられてしまう服を全て再資源化することが出来たら、年間で最大2,500万トンものCO2排出量が削減できると言われています。
サステナブルファッションに関心がある人はどれくらいいる?
環境省のアンケートによると、59%の人がサステナブルファッションに関心を持っている又は、既に実行していると答え、41%の人がサステナブルファッションに無関心であると答えました。
6カ月以上具体的な取り組みを行っている人
■ 実行層 1%
具体的な取り組みを行って6カ月未満の人
■ 準備層 4%
関心があり、ここ1カ月以内にできることは実行したい人
■ 関心層 51%
感心はあるが、日常生活の中で具体的な行動は起こしていない人
■ 無関心層 41%
知っているが関心はない人
サステナブルファッションへの関心は少しずつ高まってきています!
サステナブルファッションに取り組む為に求められていることは
サステナブルファッションへに関心はあっても、実際にどんなことをしていけば良いのか分からないという方も多いですよね。
そもそも、サステナブルファッションって何??という方もいます。
そのような方が、実際に行動に移していく為にはどうしたらいいでしょうか。
何がサステナブルファッションなのか、どう対応すればいいのか、分かりやすく情報を発信していくのが良いと思う 39.7%
服を処分する時に、回収しやすいようにした方がいいと思う 39.2%
服のリペア・リユースをもっと利用しやすくした方が良いと思う 27.9%
ファッションに関係する企業が、生産工程で環境問題にどう配慮しているのかの情報を分かるようにした方が良いと思う 26.0%
安く買い、流行のシーズンが終わったら処分するサイクルを見直した方が良いと思う 24.2%
商品の環境負荷や環境配慮に関する情報が購入時にわかるようにした方が良いと思う 21.6%
より多くの人がサステナブルファッションに関心を持ち取り組む為には、私たち消費者だけでなく、企業側もサステナブルファッションがどうゆうものか、自分たちはどんなことに取り組んでいるかなどを、もっとアピールしていく必要がありそうです。
サステナブルファッションに取り組み
一着を長く着てみよう
”一着だけ”というと「いやいや一着なんて無理でしょ」と思う方も多いと思いますが、これは一着だけを着るというよりも、洋服を長く着ましょうという意味が込められています。
というのも、近年トレンドの服を低価格で、短いサイクルで入れ替える”ファストファッション”の流行で「服を安く購入し、流行のシーズンが終わるとすぐに処分する」という人が4人に1人の割合でいるといわれています。。
ファストファッションが全て悪いという訳ではありませんが、もし今ある服を今年捨てずにもう一年長く着れば、日本全体で約4万トンの廃棄削減に繋がるといわれています。
また、服を長く愛用する人が増えることで、企業側は短いサイクルで衣服を入れ替える必要がなくなります。もし衣服の供給量を25%減らすことが出来れば、約20万トンの服を作らずに済みます。
20万トンの衣服は東京タワーの約50個分の重さに値するとか!!
沢山の服を消費しなくていいということは、廃棄する量が減るにだけではありません。
現在、日本で売られている衣服の約98%が、海外から輸入されています。それだけ多くの衣服が飛行機や船で運ばれているということは、CO2排出量の多さも容易に想像できますよね。
運ぶ回数や量が減ることで、地球温暖化に繋がるCO2排出量も減らすコトができます。
また、衣服の製造で使用される水の量は、年間で83憶㎥必要と言われています。そのうち約90%が綿の栽培に使われています。
もしこの綿を全てオーガニックコットンに出来たら、年間約67憶㎥の水消費が削減することができます。
これは東京都で年間利用される水の4倍以上の量に値するとか!
着なくなった衣服は古着回収を利用しよう
家庭から手放される衣服のうち、リユースやリサイクルされる割合はわずか30%程度といわれ、残りはごみとして処分されてしまいます。
少しでもごみの廃棄量を減らす為に、着なくなった衣服は、自分が住んでいる自治体の古着回収を活用してしましょう。
「古着回収」とインターネットで検索すると、自分が住んでいる自治体のホームページに、古着回収の場所や利用方法が掲載されています。
【例】神戸市の場合
施設名 | 電話番号 | 住所 |
---|---|---|
リサイクル工房あづま | 078-221-3144 | 神戸市中央区吾妻通4丁目1-6(旧吾妻小学校) 神戸市生涯学習支援センター(コミスタこうべ)北棟2階 |
リサイクル工房ほくしん | 078-987-3144 | 神戸市北区藤原台北町1-23 |
こうべ環境未来館 | 078-995-3196 | 神戸市西区見津が丘1丁目9 |
■出し方
中身の見えるポリ袋に衣服を入れて、各施設の回収ボックスに投入又は、受付で伝える。
※濡れたもの、カビの生えたものは回収不可。
※汚れたものは回収不可。
(ただし、洗濯後であれば、染みがついていても回収可)
※布団、座布団は回収不可。
自分が住んでいる町の自治体のHPで検索してみよう!
古着やシェア・レンタルを活用しよう
新しく衣服を買うのも楽しいですが、古着やシェア・レンタルを活用してみるのもおススメです。
今は洋服やカバンなどのレンタルサービスやサブスクリプションなども増えているので、上手に活用することで、衣服の廃棄も減らせますよね!
サイト名 | HP |
---|---|
エアークローゼット(airCloset) | https://www.air-closet.com/ |
Rcawaii(アールカワイイ) | https://www.rcawaii.com/ |
Brista(ブリスタ) | https://www.brista.co/ |
EDIST. CLOSET(エディストクローゼット) | https://closet.edist.jp/ |
mechakari(メチャカリ) | https://mechakari.com/ |
買わないこともサステナブルファッション
衣服を買わないこともサステナブルファッションです!
”買わない”というと、凄く極端な表現ですが、1990年代と今を比較した時に、衣服の購入する量は横ばいなのに、供給量は約1.7倍にも増えています。
トレンドの服を低価格で、短いサイクルで入れ替える”ファストファッション”の流行で、衣服の大量生産が主流になったのにも関わらず、購入する量が増えていないということは、どうゆうことかお分かりですよね。
誰にも着られずに廃棄されてしまう衣服がそれだけ多いということです。
大量生産から適量生産に変えていくためには、また今持っている衣服を大切にすることが大切です。
また、買うときは”本当に必要なものだけ” ”本当に気に入ったものだけ”を購入することで、無駄になる衣服を減らすことが出来ますよね。
服を購入する基準を見直してみよう!
まとめ
サステナブルファッションに興味はあるけれど、何から始めたらいいのか分からないという方は、環境省のホームページでは、より詳しい情報が掲載されていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!